就業規則の目的
歯科医院も、組織化を目指すのであれば就業規則を取り入れることをお勧めします。
就業規則とは、組織の秩序力を高めるためのものですが、就業規則が存在しなければ、従業員は院長先生の顔色を見て、行動判断するのでモチベーションに浮き沈みが出てきます。
そしてスタッフは組織ルールが分からないので安心して働けず、院長先生はご自身の価値観を浸透させにくくなってしまします。
さらに労基署にかけこまれたら、OUTです。
労働者は組織に属しているというイメージを持っていますが、本来は経営者と労働者の契約にもとづき、両者の権利と義務があります。しかし日本の法律は労働者を守り経営者を守るようにはなっていません。
しかも労働基準法は工場で働く労働者を意識して作られた法律で、ホワイトカラーやサービス業は想定されていないのです。
もし権利ばかり主張する従業員により経営者のやる気がなくなり、その結果業績が悪くなったために給料が下がるという事態が起こってしまったら、全労働者の迷惑となります。これは歯科医院においても同じです。したがって、労働者の義務を就業規則で明示することが大切です。
就業規則成功のポイント
就業規則作成の際は、次のポイントが重要です。
□ 経営者や組織をしっかりと守れる内容になっているか
□ 労働基準法を遵守した内容になっているか
□ 院長先生がやってほしくないことが明文化されているか
□ 残業代を支払わなくても済むような文章になっているか
□ 問題社員を解雇しやすい内容か
□ 賞罰が明確で、それが徹底遵守されているか
□ 従業員に説明をし、意見をもらっているか
□ 労基署に届けているか
□ スタッフに周知しているか